葬儀の豆知識

「延喜式」に記されたケガレの伝染その1

昔の人は、死者が持っているばい菌、つまり穢れは必ず死者の肉親や周問の人たちに伝染すると考えていました。
平安時代の初期に定められた律令の細めである「延喜式」には、このケガレがどのように伝染するかが詳しく記されています。
死者というのは怖いもので、穢れに伝染した人間をあの世に連れていくのではないかという恐怖心がありますから、この穢れの概念を明確に組定して常生活の指針にしたわけです。
「延喜式」は昔の法律書ですから、穢れの概念は、今でいう六法全書ぐらいに細かく規定されていて、それに対する対処法も定められています。
それによると、たとえばA家で人が死んだとすれば、A家の親族は全員が穢れます。
そのA家をB家の人間が訪問し、着座して帰ってきたとします。
すると、その人はA家の穢れを家に持ち帰ったことになり、B家の全員に穢れは伝染してしまいます。

「延喜式」に記されたケガレの伝染その2

さて、今度C家の人間がB家を訪れたとします。
そして着座してC家に帰ると、B家に行った当人には穢れが伝染しているのですが、家の家族には伝染しません。
ところが、B家の人間が逆にC家を訪れて着座すると、C家の全員に穢れは伝染してしまいます。
しかし、仮にこうして全員に伝染したC家をD家の人が訪れたとしても、今度はD家の人に穢れは伝染しないとされています。
つまり、A家を親元としてB家を子、C家を孫にたとえれば、穢れの伝染は、子と孫のところまででとまるということです。